ま□ファームワークショップ

★ホスピタルアートプロジェクト「ま□ファーム」★

病院とアートのコラボレーションプロジェクトにて、「ま□ファーム」(ましかくふぁーむ)と題して、四角の上にオリジナルのファームを患者さんと一緒に制作をしました。ホスピタルアートプロジェクトチームの”アスパラガス”さんとのコラボ企画です。

そもそも、ホスピタルアートって?

アートの力をもって、病院などの医療環境をより快適な癒しの空間とすることを目的とし、病院などの医療現場で、患者やその家族、現場に関わるあらゆる人たちが、芸術活動に触れることによって、精神的、身体的に癒される空間造りをめざす活動です。 お医者に行く時、例えば身近なところだと歯医者さんとか、とても憂うつになりますね。虫歯(病気)を治してもらうために行くのに気分が優れません。入院している患者さんは更に気分が落ち込みます。「病は気から」と言いますが、まずは気分を楽しくしてもらうことを目的に病院という環境とアートを融合させたプロジェクトをホスピタルアートと言います。患者さんのストレスを軽減させていくことにより病を少しでも治癒できたらと願い、活動しています。

今回は、精神神経科の患者さんと一緒に楽しいファームを創造しました。「ひつじがもこもこすぎるー」とか「うしの模様は難しいわ」とか笑い合いながら、ほんのひとときを過ごしました。

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完成したファーム。

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材料はイージーに発泡スチロール、モール、わた、画用紙など。

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ぶた、うし、ひつじ、にわとりです。

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ポップな感じ。

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没頭しすぎて、みるみる賑やかにしてゆく患者さん。

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いい感じ(^(@@)^)

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今回使用した素材について数回打ち合わせを行いました。
なぜなら、精神神経科の患者の方は鋭利な物、例えばカッター、針などに敏感で、ひとつの素材を取っても自傷行為を思い出させてしまったりする可能性があるからです。それから、色味なども刺激のない暖かみのある色をチョイスしました。部分的には爪楊枝など用いましたが、今回、参加された患者の方は問題ない方にお越し頂いたので、終始、和やかな時間を過ごすことができました。

精神神経科病棟に入るには、キーが掛かった扉があり、関係者以外(病院職員、患者、そのご家族)はこの向こうに入れません。私たちはプロジェクトのため立ち入り可能でした。

とても楽しくお話される年配の女性の患者さん、芸術について興味深く質問される中年の男性の患者さん、すごく集中して黙々と制作していた高校生くらいの若い女性の患者さんなど私たちと普通に会話し、普通に笑い合いました。
一見して何とも無さそうな患者さん達の精神疾患を思うと早く治って、病院の扉の向こうに歩んでいって普通な食事をして、普通にショッピングをして、普通に家族やお友達とお出かけして欲しいと切に願いました。